この暴君、恋すると手に負えません
「よし、着いたぞ」
そう、私たちが辿り着いたのは新型VR『Evi』の開発部がある光希さんが立ち上げた子会社だ。
私は暴君の後を追うように中に入ると、既に光希さんが手を振りながら待っていた。
「帝くん、それに虹帝ちゃんもようこそ我が社へ。忙しいのにこっちに予定合わせてもらってごめんね?」
「構わない。それより早速打ち合わせ始めるぞ」
「おっけ、会議室こっちだよ」
そして私たちは光希さんの案内で会議室へと足を踏み入れた。手元にある資料に目を通すと、二人はこの前とはまるで別人のようにきりっとした表情で淡々と話し合っていた。
すると光希さんの携帯の着信が鳴り響き、光希さんがごめんねと席を外した。