この暴君、恋すると手に負えません


「おぉ、来たか玲奈(れいな)」

神楽坂会長の言葉に反応して、誰もが彼女に視線を集める。

「遅くなってごめんなさい」
「いや、玲奈さんも忙しい時に呼び出してすまなかったな」
「あっ、誉さん!いつ日本に帰ってきてたんですか?」
「昨日の夜帰ってきたばかりだ」
「そうだったんですね。これ詰まらない物ですけどどうぞ?」
「ありがとう、後で頂くよ」


彼女は誉さんに手土産を渡すと、誉さんのもとへと足を運んだ。



それにしてもまるでフランス人形が動いているように、とても綺麗な人で私もつい見惚れてしまう。

毛先に緩いパーマががかった栗色のふわふわの長い髪に、色素の薄い灰色の瞳、細身だが完璧なSラインでスタイルも良く、何よりとても素敵な笑顔の持ち主だった。



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