この暴君、恋すると手に負えません


「……朝から何してるんですかっ」


そうやって反発する事が精一杯で、帝さんは目の前で小さな微笑みを浮かべている。


「我慢できなかったんだ、お前が可愛すぎてな?」
「……場所考えてくださいよ、誰か来たらどうするんですか!?」
「じゃ二人きりになれる場所でなら問題ないか?」
「え?」

そして、帝さんは油断していた私の体を軽々と抱き上げたのだ。
所謂、お姫様抱っこというものだ。


「行くぞ?しっかり掴まっとけ」
「え、いや、あのっ」


ーーって、どこに連れていく気なのこの人!?


私は一人脳内で混乱している中、帝さんは相変わらず余裕に満ちた笑みを浮かべてそのまま歩き出してしまった。



< 273 / 409 >

この作品をシェア

pagetop