この暴君、恋すると手に負えません
「美作虹美、もう気づいているだろ?お前が帝の隣にいる事でこれからもいろんな人間を巻き込んでしまうんだ。お前が離れるだけで全て事は済むなら、5億と引き換えに解約するんだ。分かったら今すぐここに来い!!」
「虹美、絶対来るな!!何があっても誉の悪巧みは俺が阻止してみせる!!だからお前は俺を信じてろ!!」
このまま私がいたらまた誰かが巻き込まれる。それに帝さんにも迷惑をかけてしまう。
ーー私がいなくなれば全てが終わるなら、それしか選択がないじゃない。
私がイヤホンを外して立ち上がった瞬間、瑛斗は私の腕を掴んで止めた。
「行くなよ、虹美。帝様の言葉を信じなくていいのかよ!?」
ーー信じたいよ。
だけどあの皇帝を止める事なんて、いくら帝さんでも出来るか分からない。それにこれ以上、私がいる事で迷惑をかけたくない。