この暴君、恋すると手に負えません


だが扉を開いた瞬間、奇跡なんて起こらないのだと思い知らされた。

何故なら其処にいた人物に驚きが隠せず言葉を失ってしまったからだ。


「久し振りですね、虹美さん。突然訪問してごめんなさい」


そう、私の目の前には左手に光る婚約指輪をつけて愛らしい笑みを浮かべた玲奈さんの姿があったのだ。



ーー何で玲奈さんがここにいるの?



私は驚きのあまり何も言えず、ただ目を見開いて呆然としていた。すると玲奈さんは私に白い封筒を差し出す。


「今日はこれをあなたに受け取ってほしくて来ました」


私はその封筒を受け取ると、恐る恐るゆっくり封筒を開けた。すると中には、帝さんと玲奈さんの結婚式の招待状が入っていたのだ。


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