この暴君、恋すると手に負えません


「……帝、何故ここが分かった?」
「お前があのまま大人しくしてるわけがないと思ってな。ずっとお前の行動を監視させてたんだよ。朱鳳家の"有能な執事ら"にな」
「……何だと?」
「後、お前にいい知らせがある。おい、桐生!連れてこい!」


すると倉庫の入り口の陰から円華さんが姿を表す。深々とお辞儀をしながら、ある人物を誘うように片腕を差し出した。


「……こちらで御座います」


--その時だ。

コツコツとヒールの音が鳴り響いた。そして私たちの前に姿を現れた人物を見るなり、誉さんは体を震わせながら後退りする。

誉さんはまるで何かを恐れているようにも見えた。



--そしてその足音が止まった時だ。



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