この暴君、恋すると手に負えません


「……虹美?」


そして帝さんの甘いムスクの香りを直に感じながら、耳元で静かに囁いた。


その言葉は南くんに耳打ちされた絶対言うつもりがなかった魔法の言葉。


すると帝さんは、一瞬黙り込んでしまったが次にはとても嬉しそうに笑って、私の唇に優しいキスを落とした。



「……今日は絶対帰さないからな」



その言葉に私は小さく頷いた。

そして二人きりの時間に幸せを感じながら、また帝さんの甘い愛に溺れていくように、互いを求めるような口づけを何度も交わすのであった--……。




私はあの時、耳元でこう囁いたのだ。




"帝さんと一緒にいたいです。だめですか?"




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