この暴君、恋すると手に負えません
「皆様、どうか世間を騒がしてしまったことお許しください。
……私、朱鳳帝はそこにいる美作虹美を一目見た時に、己の直感で彼女を婚約者にしたいと決意致しました。彼女は私のボディガードとして、女性でありながら何度も私の命を助けてくれました。
体を張ってまで私を守り抜く彼女を見て、やはり初めて彼女を見た時に感じたものは運命だったと感じました。そして彼女と共に過ごすことで、私の想いはとどまることはなく日々募っていきました。
誉前社長の思惑は勘付いておりましたが、彼女とならどんな試練も共に乗り越えると信じていました。ただ、彼女には辛い思いをさせてしまった事もあり、一時は迷いもあったと思います。
ですが、彼女も私の傍に居たいという素直な気持ちを伝えてくれました。
その時、彼女を必ず幸せにしようと決心しました。この私がここまで愛せる人は彼女しかいません。だから私はここに宣言します」
--そう、帝さんは最初からずっと私を真っ直ぐに見てくれていた。
そしてその揺るがない気持ちを私に伝えてくれた。何せ、その真っ直ぐすぎる想いに私の心は動かされたのだから。
帝さんはそのまま私の目の前に歩み寄る。
あの妖艶な瞳で私を虜にするかのように愛おしげに見つめながら、マイク越しでこう告げたのだった。