この暴君、恋すると手に負えません
「おい、光希。それより例の物準備はだきてるんだろうな?」
「もちろん、持ってきたよ」
私と握手をした後に光希さんは、ポケットから小さなSDカードを取り出した。
「よし、其処にパソコン用意させてあるからすぐに例の物の用意をしてくれ」
「おっけー」
すると光希さんはノートパソコンの前に立つなり、一変したかのように真剣な表情を浮かべている。SDカードを読み込み、何かを開くなりカタカタと物凄い勢いでタイピングを始めていた。
あまりの速さに私は驚きが隠せなかった。すると自動発電装置が動き出し、会場は一気に明るくなった。それと同時にキーボードを力強くタップする音が響く。
「できたよ、帝くん」
「ありがとう、光希」
そして暴君はステージの中央に立つと深々とお辞儀をして、イヤホンマイクのスイッチを入れて話し始めた。