七色セツナ。1
第6章 片瀬宏晃という男

男たちの算段




昼休みが
あと15分程で
終わろうとした頃
それまでスピーカーから
流されていたアニソンが、ピタッと止まり


『1年2組、
倉沢朱羽さん、
西園寺虎太朗さん、
藤谷恭弥さん
至急、生徒会室までお越し下さい』


「くう~!

サビ前だったのに!

あんな所で切るなんて!

会長め~」


お菓子を頬張りながら、ユカが怒っている。


「つーか、何よ?あんたら。

何かしたの?」


雑誌を見ていた真季乃が
疑いの目を向ける。


「さあ、なんだ?」


コタも
不思議そうな顔をしている。


「・・・会長と面識あったんだ?」


今まで寝ていた
花凛が起きだした。


ちなみに美雪は
大会が近いため、昼休みも練習に出ている。


「メンドーだけど、
今から呼び出しって事は、
次の授業は
出なくていいんだな?」


と、恭弥が喜んでいる。



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