七色セツナ。1




「どっちにしても、
いつもサボってんじゃねーか。

ほら、行くぞ」


そう言った朱羽に続き、
コタも恭弥も
教室を出て行った。


ーーー生徒会室の扉をノックすると

「どうぞ」と奥から声がする。


扉を開けると、
大きな窓の前に、思わず「大統領?」と
ツッコミたくなるような
重厚なデスク。


そこに、王子...生徒会長が座っていた。


「いらっしゃい」


今日も、完璧な王子様スマイルだ。


キラキラだ。


「どうぞ、掛けて」


部屋の中央に置かれたソファは、
blueのVIPルームと
同じくらいの高級品。


「ここには、誰でも
座れるわけじゃないんだよ?

会議は
隣のミーティングルームを使うからね。

ここに座れるのは...僕のお客様だけだよ?」


「あの、俺達
何で呼ばれたんですか?」


コタが恐る恐る聞いた。



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