七色セツナ。1
「まあ、そう焦らないで。
そうそう、次の授業は
公務扱いにしてあるから
サボリには、ならないよ」
「やった!ラッキー」
恭弥が喜ぶと
「紅茶でいいかな?」
宏晃は、
高級そうなカップを用意し始めた。
「会長と俺たちって、
面識ない...ですよね?」
朱羽が聞くと
「ああ、ごめん。
話すのは、初めてだね。
改めて、片瀬 宏晃です。
3年で、生徒会長を務めてる」
「それは知っています。
で、呼ばれたワケは?」
「フフ。
西園寺くんは、せっかちなのかな?
あ、ダージリンでよかったかな?」
ティーカップを
それぞれの前に置くと
「知ってる?
ダージリンは
紅茶のシャンパンと呼ばれているんだよ」