七色セツナ。1




「ねえ、花凛ちゃん……」


「は!?

な、なに?恭弥」


「俺も、ああいう風に
花凛ちゃんを抱っこしたい。」


「何言ってるの!?

不謹慎な!

ユカが大変な目に
合ったって言うのに!」


「でも……

花凛ちゃんと
あんなコトしてるの想像してたら……

・・・反応してきちゃった...テヘ」


「は??

ちょっと!ユカ!

います!

ここにも変態がいます!」


恭弥は、手を挙げて
ソファから立ち上がろうとする花凛の
その手を掴むと、
ぐいっと自分に引き寄せた。


左手は後頭部、
右手で腰を抱き寄せる。


「ちょっ!?恭弥?」


自分の鎖骨に
花凛の顔を埋めさせると
宏晃と恭弥の視線が合った。


これから起こす報復で、
歪んだ顔をする者たちを想像し
お互いが微笑んだーー



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