七色セツナ。1
「どーしたんだよ?コタ」
コタの席を中心に、
クラス全員が集まった。
「ユカ。
あの話をするぞ?」
「うん。」
「この間から、帰りに
お前らの誰かしらが
ユカの事を
送って行くようになってる」
「ああ、そうだよ」
「俺も駅までは同じだし……」
「この前は、6人で帰ったぜ」
あちこちから声があがる。
「ああ。
そんで、金曜日にユカは委員会があった。
委員会の奴ら、
誰かと帰れば済むはずだった」
「済むはずだった?」
「ユカちんだけが
遅くなったんだよ。」
恭弥が続けた。
「校門を出た所で、
数人の男に追いかけられたらしい」
「な!」
クラスの男子たちが驚いた。