お前は俺だけの女だからな




     「ちょっと大きな声で言わないでよ。


   そんなことで恋してることになるんだったら、私いままで、たくさんの男性に恋してるわよ。」



   「留美もあるでしょ?」



  「ん~。なくはないけど、なんていうのかな、傍からみれば絶対仕事以上の関係にみえてたと思うよ。」






    「いやいや、ないない絶対ないから。変なこと言わないでよ。」




   「友香~、ごめんごめん。でも私は2人はお似合いだと思うけどな~。」



   「まぁ、これからどうするかは友香次第だけどね。」



   とそう最後に言い留美は自分が勤めるスノースケープの最新のカタログをみながら宣伝をはじめた。




 
   「ねぇ、この雪景色を感じるネックレスとかすごくよくない?あとさ、あとさ、この雪の結晶をモチーフにしたリングとかも超私好みなんだよね~。」


   しかし、私の頭の中は既に有栖川副社長のことでいっぱいいっぱいなのであった。
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