王太子の揺るぎなき独占愛
王宮の中でも、南側にあるレオンの部屋はひときわ広くとても明るい。
長く使っている部屋だが、婚約してからは内装を変え、家具も新調した。
部屋の奥に置かれたキングサイズのベッドは、サヤとともに朝を迎えることを楽しみにしながらレオンが選んだものだ。
その広いベッドに眠っていたサヤが、小さく身じろぎ、目を覚ました。
「サヤ、大丈夫か?」
ゆっくり目を開いたサヤの顔を、レオンが不安げに覗き込んだ。
「レオン殿下?」
「どこか痛いところはないか?」
心配そうなレオンの顔を見ながら、ここはどこだろうと視線を動かせば、レオンの部屋だとわかった。
決して華美ではないが、上質の家具が置かれ、部屋の真ん中にはレオンが気に入っているという淡い黄色のラグが敷かれている。
「あの、どうして私はここに……?」
まだはっきりとしない意識の中、サヤはつぶやいた。
そのままゆっくりと起き上がろうとするが、体は思うように動かない。
「もう少し体を休めておけ」
「え? どうして」
耳元に響く声に、サヤの体は一気に目を覚ました。
「あの、レオン殿下? どうして、あの……」
「ん? サヤのことが心配で仕方がないからに決まってるだろう?」
「そ、それにしても、これはちょっと」
サヤはどうにかして起き上がろうと体を動かすが、背後からレオンに抱きしめられていて、思うように動けない。