王太子の揺るぎなき独占愛
「殿下、離していただきたいのですが」
「は? 別にいいだろ。今日の公務はすべて終えたし、あとは夕食の時間までゆっくりできるぞ」
レオンは甘い声でそう言って、もがくサヤをぎゅっと抱きしめた。
サヤは首筋にレオンの吐息を感じ、体中を熱くした。
どうしてレオンのベッドで眠っていたのか、そして、どうしてレオンが同じベッドの中で自分を抱きしめているのかわからない。
「サヤ……こうして抱き合って眠るのって、いいな。結婚式が終わるまではと我慢していたが……こうして一度抱き合えば、それまで我慢できるのか自信がないな」
「抱き合って、なんて、まだ……」
レオンの言葉に照れたサヤは、体を小さく丸め、顔を枕に埋めた。
耳まで赤くなったサヤの姿に、レオンは満足そうに口元を緩めた。
「まあ、結婚式まで、それは我慢するとして、このくらいはいいだろう?」
レオンは肘をついて体を起こすと、サヤの体を仰向けにした。
驚いたサヤは慌ててシーツを体に引き寄せるが、一瞬早くレオンがそれを奪い、ベッドの下に落とした。
「殿下、あの」
「シーツではなく、俺がサヤを温めるから安心しろ」
レオンは弾んだ声とともにサヤの顔の両脇に手を置くと、そのまま唇を重ねた。
「ん……」
突然のキスに目を見開いたサヤは、反射的にレオンの胸に手を置き力を込めた。
しかし、レオンの力に敵うわけもなく、いっそう激しい動きで唇を貪られた。
そして、サヤの体を自分の体で押さえつけ、レオンはあらゆる場所にくちづけた。
唇から首筋、そして鎖骨へと順に口づけ、胸元にたどり着く。
温室で気を失ったあと、レオンの部屋に運ばれたサヤは侍女たちによって夜着に着替えさせれているのだが、深く開いた胸元からはふたつのふくらみが微かに見えている。
レオンはそこにも唇を這わせた。