永遠の愛を(番外編も完結)
「美麻は何がいい?」

そう聞きながら、私の手元の端末を一緒に覗き込む唯ちゃん。

唯ちゃんが戻って来たことで、続きを中断されられてしまった隣の岡田くんにチラリと視線だけを向けると、すぐに目が合った彼は恥ずかしそうに笑って空になったグラスを持って席を立った。

それから1時間ほど経った頃、まだまだお開きの様子はなく私はお手洗いに行くため席を立った。

部屋からトイレまではかなり距離があった。

くねくねと入り組んだ通路の曲がり角で、向こうから来た人と出会い頭にぶつかってしまった。

「きゃっ…すみません」

と打った鼻を押さえて頭を下げると

「美麻?」

と頭上から聞こえたその声は先輩の声だった。

久しぶりに名前を呼ばれた気がした。

すぐに返事を返さない私の名前を彼はもう一度優しい声で呼んだ。
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