永遠の愛を(番外編も完結)
階段を登り3階まで来ると、図書室とその向かいに普段使われていない視聴覚室があった。

ひと気のないドアを開けると、カーテンが閉められたままの薄暗い部屋の中には誰もいなかった。

確かここだと書いてあったはず…だけど。

そう思いながら首を斜めに傾けると、肩に誰かの手が乗せられた。

驚いて振り返ると、岡田くんが立っていた。

「あ…」

「ごめん。ここ寒くて図書室の方に避難してた。」

「そう…なんだ。」

確かに使っていない教室だから空気はひんやりと冷えている。

暗いせいか、今いる廊下よりも寒そうに見えた。

「ここ寒いから、やっぱり図書室ね」

そう言って岡田くんは私の手を取ると、向かいの図書室の方に足を向けた。
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