永遠の愛を(番外編も完結)
「岡田くん」

と声をかけた私を振り返った彼は、口元に指を立て

「受験生が多いから、静かにね」

引かれるままに図書室に入ると岡田くんが静かに背後のドアを閉めた。

「こっち」

小声で耳元で囁くように言うと、また私の手を引いたまま奥へ奥へと歩いて行く。

確かに、ズラリと並ぶ机には本を広げ静かに勉強する3年らしき人たちの姿が見えた。

足音も極力立てないように気を使いながら、岡田くんについて行くしかなかった。

「ここなら話し声も聞こえないでしょ。」

静かにそう言って、やっと手が解放された。

今も正確には決して二人きりじゃないけど、あれから岡田くんと二人になることに抵抗がないわけではなかった。
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