永遠の愛を(番外編も完結)
彼が戻ってきた時、どんな顔で迎えればいいのか分からないのに、視線は無意識に彼が見えなくなった辺りをぼんやりと眺めていた。

早く戻ってきて欲しいのか、それともこのまま戻ってきてほしくないのか。

自分の気持ちがどこに向かっているのか見えそうで見えない。

だけど今はまだはっきりと見えてしまうのも怖かった。


そう思った時、車と車の間から戻って来る彼が見えた。

途端に速まる胸の鼓動。

手には有名カフェチェーン店のロゴが入ったカップが二つ。

彼を見ていた事は知られたくなかったのに、近づいてくる彼と目が合った。

そして、優しく微笑んだ彼に胸が疼いた。
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