永遠の愛を(番外編も完結)
その視線があまりにも優しくて、私は何も言えず固まったまま、ただその場に立ち尽くしていた。

そんな私と慶斗さんを交互に見た佐藤さんが言った。

「もしかして…先輩…ですか?」

「そう。いいかな?もし、このあと皆で予定があったならまた出直す…」

「いえ、大丈夫です!!先輩はこのまま帰宅予定だったので、何も気にせず連れて行って下さい。」

佐藤さんはきっぱりそう言い切ると、私の背中を押し慶斗さんの前へと差し出した。

「先輩、今夜の続きはまた今度ゆっくり聞かせて下さいね!」

慶斗さんに聞こえないくらいの声で私の耳元でそう言った佐藤さんの目は、今まで見た中で一番輝いて見えた。

佐藤さんからの追求にも、もう逃げられない事を悟った瞬間だった。
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