永遠の愛を(番外編も完結)
昨日までは普通だったのに…

母を失い、祖父を失い、自分の周りの大切な人が一人ずつ私の周りからいなくなっていく。

祖母も私を置いてどこかに行ってしまうのではないか。

とうとう私は一人ぼっちになってしまうんじゃないか…

そんな底知れぬ恐怖が全身をジワジワと包み込んでいくようで、吐き気さえ催した私は完全に食欲が失せてしまった。

庭に面した長い廊下を歩いているとお線香の香りが徐々に強くなってくる。

一番奥の部屋の障子を開けると、まず飛び込んでくるのは大きな仏壇。

祖父の遺影に手を合わそうと腰を下ろすと、炊きたてのご飯がもう供えられていた。

お線香もまだつけられたばかりなのが見て分かる。

祖母の元へと向かう足取りは、限りなく重かった。

まるで、地面に体が埋まっていくような重苦しい感覚。
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