永遠の愛を(番外編も完結)
大切な家族に予期せぬ事態が起きた時、1人よりも誰かがそばにいるだけで少しは不安な気持ちが紛れることもある。

実際、私が辛かった時も、いつもヨシおばあちゃんや慶斗さんがそばに居てくれたから。

「いや…ほんと自分でも情けないけど、こういうの初めてで内心かなり動揺してたから。隣に美麻がいてくれるだけで本当かなり支えられてた。」

「情けなくなんてないよ。こんな時は誰だって動揺するのが当たり前だし。それに、今まで支えてもらっていた分、今度は私が支えたいって思ってるから。」

「…ありがとう。 謝りついでに、もう1つだけわがまま言っていい?」

「うん。いいよ。」

「…じゃあ、ちょっとだけ肩貸して。」

そう言うと私が返事をするよりも早く、慶斗さんの額が私の右肩に当たった。
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