【加筆・修正中】恋した君に愛を乞う

「そうだよ、だから必死でどうやって説明しよう、謝ろうって焦ってるんだよ」

「でも暁斗さんはあんなこと、きっとこれまでもたくさんしてきてますよね?」

「う……、そこ突かれると違うって言えないんだけど……」

「じゃあこれまでもこうして謝ってきたんですか?」

「それはない。だってこれまで付き合ってきた子はみんなある意味ビジネスでしょ。俺は一時の相手がほしい、向こうは見返りがほしい。だったら謝る必要ないよね」

「それじゃ私は……」


それなら私は「佐伯のご令嬢」だからですか、と聞きたいけど聞けなかった。
なぜなら私はその答えを知りたくないから。
暁斗さんには、佐伯とは関係なく、私のことを見てほしいと思うようになったから。


「君には謝るよ。だって、あれは完全に俺が悪い」

「悪いって、それなら私も暁斗さんの言い付けを守れなかったので……」

「だからってあんな……、あんなキス……ダメでしょ……」


暁斗さんはまたも深いため息をつき、今度はがっくりとうなだれるように俯いてしまう。

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