【加筆・修正中】恋した君に愛を乞う
「っ……」
思っていたより近い距離で目が合い、落ち着きかけていた心拍がまたも上昇していく。
「……私は……暁斗さんのこと、どう思っているんでしょうか……」
「え?」
「私、今もドキドキしてるんです。だけど私、誰かを好きになったことがなくて、この感情がそうなのか……わからないんです……」
自分の感情がわからない、なんておかしいとは思うけど、これが私の素直な気持ちだ。
恋を知らない。だからこれが恋かがわからない。
「はは……。それ、俺に聞かれてもわからないかも。だって俺も、誰かを本気で好きだと思ったことがないから」
「暁斗さんも……?」
「うん。恋とか愛とかなくてもいいって思ってたし。でも、今、俺の中には今までなかった感情が確かにあるよ」
そっと、膝に置いていた私の手が温かいぬくもりに包まれる。
そして暁斗さんはふっと微笑んで、私の手を握る力を少し強めた。
「美緒は俺にとって今一番大切にしたい人だよ。いつも笑っていてほしい。傷つけたくないし、嫌われたくない。そう思ってる」
「暁斗さん……」
「だけど俺も、恋愛なんてしたことがないからこの感情がなんなのか、これからどうなっていくのかがわからないんだ」
そう言って暁斗さんは目を細め、少し照れたように笑った。
私はそんな暁斗さんを見て、やっぱり心が動かされる自分がいることに改めて気付かされていた。