【加筆・修正中】恋した君に愛を乞う
「あ、暁斗さん……!」
「美緒は俺のこと振り回してばかりだからお仕置きだよ」
「あっ……」
ぽすん、とソファに押し倒され、気が付けば暁斗さんが真上から私を見つめていて。
その目にはいつものふざけた感じはなく、大人の男性の情欲が垣間見える。
「っ……、あ……」
暁斗さんが距離を無くそうとしてきたので、また唇が塞がれるのだと思っていたけれど。
鎖骨の辺りに顔を埋めた暁斗さんは、唇を肌に這わせ、ちゅっと強く吸い上げている。
「はい、お仕置き完了」
「え……、何を……」
「ふふ、鏡で見ておいで。俺のもの、っていうしるし、かな」
「しるし……?」
意味がわからず、言われるままに洗面台の鏡で見てみるとそこにあるのは小さな赤い、あざのようなもの。
「見た?俺のしるし」
気が付けば暁斗さんも私の後ろに立っていて、一緒に鏡に映る赤いあざを眺めていた。
「そうだ、またお仕置きする度に、段々下に下がっていく、っていうのはどうかな」
「ど、どうかなって、私、何をしたらお仕置きになるのかよくわかってなくて……」
「うーん、そうだな、可愛いことをして俺を煽ったり誘ったりした時とか、まあ、俺次第?」
「え、ええ……。じゃあ気を付けようがないじゃないですか」
「いいよ気を付けなくて。楽しみが減っちゃうから」
「でも段々下がるって」
「はは、そうだな。まあ当面の目標はおへそのあたりかな」
「えっ!」
「あははは、冗談だよ。半分」
「ま、また半分とか微妙なことを……」
「まあまあ、気にしないで。これからよろしくね、美緒」
「ひゃっ!」
後ろからそっと抱きしめられてドキッとした瞬間、耳たぶを甘噛みされてまた変な声を出してしまった。
そんな私を見て、暁斗さんはまた楽しそうに笑っている。
暁斗さんは私に笑っていてほしいと言ったけど。
それは私も同じだ。
暁斗さんと新たに始める婚約者としての日々が、この先も笑顔で続きますように、私は心からそう願っていた。