車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)

「あの2人。相変わらずだよねぇ~」

早川兄ちゃんが笑いながら言ってきた。

「もう困りますよね。子供みたいで」

「アハハッ……若い男の子は、それぐらい
元気な方がいい」

そう言って笑うのは、オーナーだった。

「フフッ……でも海利は、
いつもよりたくさん話をしている。
海利が、毒舌を吐く相手は、大体
気に入った相手か。
相当気に入らない相手だからね。
何やかんや言いながらも
気に入っているのではないかな?
年も近いしね」

早川兄ちゃんは、
クスクスと笑いながら教えていた。

「……そうなんですか?
喧嘩ばかりで、そうには見えないですが」

「アハハッ……まぁ分かりにくい奴だからね。
海利はね。小6の冬に暴走して
歩道に突っ込んできた
車に引かれて脊髄損傷になったんだ。
その時は、受験する予定だった青蘭付属中学に
受験が出来なかった」

「親の期待や車椅子になったことのショックで
塞ぎ込んでしまって、誰とも
口を聞かなくなったんだ。
それを心配したイトコの真波さんが俺らの居る
この車椅子バスケを勧めて来たんだ!」

美堂の過去の事を話す早川兄ちゃん。

「もう大丈夫なんですか?美堂君」

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