車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
「うーん。どうかな?
バスケをやり出してから俺がしつこく
指導や面倒を見ている内に毒舌を吐くように
なったけど、やはり歩きたいとか
思っているだろうし。
アイツ……あぁ見えて繊細な性格してるからさ」
「でも、あんな風に騒げるのは、少なからず
本心が言えるからだと思うんだ。
ありがとな。気にかけてくれて」
そう言ってニコッと笑った。
優しいお兄ちゃんの姿だった。
それを知らない俺は、千花が戻ると
話しかけた。
「遅いぞ。千花。
どれだけ長いトイレだよ!まさか……うん……」
「女の子にそんなこと言わないの。
あ、ちょっと私の苺タルトも食べたでしょう!?」
食べた事に気づいてツッコまれる。
千花のケーキの半分ぐらい食べた。
「へへ……めっちゃ旨かったぞ」
悪戯っ子のように笑った。
呆れながら千花が座ると美堂が千花に