車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
「……うん。」
不思議と早川兄ちゃんが言うと
素直になれた。
すると美堂が飲み物を飲みながら
「そりゃあ、自分を棚に上げて我慢して
仲良くしろなんて言えないよな。
あんたの場合は」
バッサリと言ってきた。
えっ!?
「キツいことを言うなよ……海利。
胸がグサッと刺さるではないか」
「本当のことじゃん」
本当のことって……どういうことだろうか?
不思議がっていると早川兄ちゃんが語りだした。
「うーん。その内にバレそうだから
先に言っておくかな。
俺さ……高校生の頃に交通事故で脊髄損傷に
なったんだ。
その当時は、付き合っていた彼女と
仲のいい親友が居た」
「彼女は、事故で車椅子になった俺を見て
かなりショックをうけていた。
俺も……自分自身を受け入れるのに精一杯で
彼女のことを支えてあげられ無かったのも
悪いのだが。
いつの間に……親友と彼女がデキていたんだ。
俺が入院している間にね」