車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
打ち明けられた時は、ショックだった。
問い詰めても
『彼女の辛さを分かってやれ』と言うし
周りも陰で『あれでは、仕方がない』や
彼女の方を援護する者も多かった。
裏切られたこともだけど……もうあの2人や
周りにもどう接したらいいか分からなかった。
でも、それでも2人を失いたくなくて必死に自分を
偽り許そうとした。
だけど……それは、余計にお互いを苦しめる
結果になった。
ギクシャクして溝が深くなる一方で
ストレスで何度も吐いて……死ぬかと思った。
俺はね……。
こう見えても早川グループの次男坊なんだ。
でも、昔から兄貴に比較されて育った。
成績優秀で何でも完璧に出来る兄貴と違って
俺は、あまりいい方ではなかったからね。
車椅子になってからは、両親に期待どころか
酷くガッカリされて……本当
居場所なんてなかった。
その上に……親友と彼女を一度に裏切られて
絶望的だった。