車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)

その時だった。バイト先のオーナーに
車椅子バスケのことを聞いたのは。

俺は、迷わずに入会してがむしゃらに
シュートの練習をした。

嫌なことを忘れたかったからかもしれない。

そうしたら思ってたより楽しかったし
向いていたのか
シュートの確率が上がっていった。

その頃だったかな。
海利が、チームに入会してきたのは……。

最初は、無愛想で……今もだけど
一言も喋らない無口な奴でさ。

同じ脊損者だったこともあって俺が
面倒を見ることになったのだけど……もう
世話のかかる奴なんだよ。

やっと話してくれるようになったと思ったら
毒舌は吐くし……。

だけど、そういう性分なのか分からないけど
嫌ではなかった。

世話の焼ける可愛い弟みたいで……。

自分でも言うのもおこがましいけど
チームもだが、俺を必要としてくれてるようで
嬉しかった。

いつの間にか
自分の居場所になっていたんだ!

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