車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
「今の……その人達とどうなっているのですか?」
千花が心配そうに聞いた。
「今は……遠慮気味かな。それがさ
一度海利が一緒に居るときに偶然現れてさ。
どうやらデキ婚するらしくて
披露宴の出席がどうとか言われたんだけど
事情を知っていた海利が……」
『よく親友を裏切っておいて平気な顔で
そんな事を言えるよね?
図々しいにもほどがあるし。頭大丈夫?
ウジ虫でも湧いているんじゃないの?』
「もうバッサリと言い切ってね。
あの時のアイツらの鳩が豆鉄砲を食ったような顔は、
今でも忘れないよ。
思わず笑っちゃってさ……そうしたら
もう、どうでもよくなっちゃって。
スッキリしたよ」
早川兄ちゃんは、クスクスと笑った。
「だから今は、大分平気。披露宴は、
たまたま大会がある時だったから断ったけど。
これも……海利や皆のお陰かな」
「だから……って、お前ら。
人がせっかくいい話をしているのに焼き肉ばかり
食ってるなよ!?」
その時、俺らは、黙々と焼き肉ばかり
食べていた。
「だって話が長ぇーんだもん」
「俺のことまで言ってんじゃねぇーよ。ドアホ」
2人でツッコんだ。