キミに拾われ、恋して、知って。〜鬼生徒会長と同居はじめます〜
私、こんな大量の洗濯物たたんだことないし!
それどころか、実家ではみんなお手伝いさんがやってくれたから、掃除も洗濯も料理だって、まともにしたことがないんですけど!?
だけど、きっとそれを言ったらまた馬鹿にされるに違いない。
むむむ……。
「わかったわよ!!!やればいいんでしょ!やれば!!」
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そして、20分後。
「なんだこれは……」
「ぐ……」
会長が怪訝な顔で見下ろす先には、私がたたんだ“はず”の洗濯物達。
「な、何よ!たたんだじゃない!ちゃんと!」
「コレのどこが“ちゃんと”だ!」
私の頭をガシッと掴み、無理矢理洗濯物と向き合わせる会長は、もはや鬼の形相。
「端と端を合わせてたたんでない!裾は折れ放題!裏表逆!アイロンかけなきゃならないやつをなぜ分けない!?終いには靴下ちぐはぐに合わせやがって!気付かず履いたらとんだ笑いものだぞ!このバカタレが!!」
ひぃぃぃぃ〜〜〜〜〜っ!!!!
「う、うるさいな!!仕方ないでしょ!?家ではやる必要がなかったんだから!!そんなに文句言うなら自分でやればいいじゃない!!」
くどくどくどくど!
アンタはどこぞの姑か!!