神様修行はじめます! 其の五のその後
 ―― シ――――ン


「小人さん? ねえ、誰もいないの?」


 周囲をワタワタと見回して見ても、静寂ばかり。


 やだちょっと! 誰ひとりとして、ついてきてないじゃんー!


 どうしよう! 小人さんがいないと穴爪ネズミを探せない!


 それに正門の外の空間は歪みがすごくて、あたしひとりじゃ真っ直ぐ進むことすらできないんだ。


 現世とこちらの世界を行き来していた頃は、門川君の術陣で、実家と正門前をワープしてたから大丈夫だったけど。


 ただでさえ方向オンチなのに、こんな亜空間をウロチョロしてたら、生きて帰れなくなっちゃうよ。


 くっそー、仕方ない。


 時間はロスするけど、やっぱり小人さんたちに絹糸を呼んできてもらった方が……。


 そう考えながら周囲を見ていた視線の先に、チラッと小さな影が映った。


 ん?と目を凝らして見ると、数十メートル前方に、小さな丸っこい生き物がモコモコと移動している姿が見える。


 あれは!


「見つけた! 穴爪ネズミー!」


 門の外へ出たことですっかり安心していたらしい穴爪ネズミが、あたしの大声に『びゃ!?』っといった様子で飛び上った。
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