神様修行はじめます! 其の五のその後
その瞬間、目が潰れそうな雷撃が鬼たちを一斉に襲った。
同時に絹糸が飛び込んできて、あたしの目前まで近づいていた鬼に食らいつき、なぎ倒す。
凄まじい唸り声を上げて牙を剥き合いながら、絹糸と鬼は地面をゴロゴロと転がっていった。
息を呑んで立ち尽くすあたしの全身に、身震いするほど冷たい風が吹きつける。
すると1匹の鬼の体が、みるみると分厚い氷に包まれて動きを停止した。
「天内さん! 逃げてください!」
印を組んだ凍雨くんが叫んでいる。でもその声も終わらないうちに、氷は大きな音をたてて粉々に砕かれてしまった。
氷から解放されて動き出した鬼の足に、そうはさせじと一本の太いツタが巻きつく。
「天内のお嬢様、お逃げください!」
全身血だらけのセバスチャンさんが立ち上がり、お岩さんと凍雨くんを背後に庇いながら叫ぶ。
「せ、セバスチャンさん! 凍雨くん!」
「お嬢様の滅火の術で、多少ですが鬼の力が弱っています。なんとか我らで抑えますから、今のうちに!」
「でも……!」
あたしの声は地の底から伝わる地響きと、地面が大きく砕かれる音に掻き消された。
土中から姿を現した巨大ミミズが、その見上げるほどの巨体で鬼を押し潰す。
ジュリエッタだ! お岩さんが召喚してくれたんだ!
同時に絹糸が飛び込んできて、あたしの目前まで近づいていた鬼に食らいつき、なぎ倒す。
凄まじい唸り声を上げて牙を剥き合いながら、絹糸と鬼は地面をゴロゴロと転がっていった。
息を呑んで立ち尽くすあたしの全身に、身震いするほど冷たい風が吹きつける。
すると1匹の鬼の体が、みるみると分厚い氷に包まれて動きを停止した。
「天内さん! 逃げてください!」
印を組んだ凍雨くんが叫んでいる。でもその声も終わらないうちに、氷は大きな音をたてて粉々に砕かれてしまった。
氷から解放されて動き出した鬼の足に、そうはさせじと一本の太いツタが巻きつく。
「天内のお嬢様、お逃げください!」
全身血だらけのセバスチャンさんが立ち上がり、お岩さんと凍雨くんを背後に庇いながら叫ぶ。
「せ、セバスチャンさん! 凍雨くん!」
「お嬢様の滅火の術で、多少ですが鬼の力が弱っています。なんとか我らで抑えますから、今のうちに!」
「でも……!」
あたしの声は地の底から伝わる地響きと、地面が大きく砕かれる音に掻き消された。
土中から姿を現した巨大ミミズが、その見上げるほどの巨体で鬼を押し潰す。
ジュリエッタだ! お岩さんが召喚してくれたんだ!