神様修行はじめます! 其の五のその後
とたんに、術陣全体から凄まじい閃光が走った。
地上から天に向かって、円形の光の柱が立つ。
光の威力はますます強くなって、周囲が激烈な閃光で満ちて、目蓋も皮膚もジリジリと痺れていった。
ま、眩しい……! なにもかもが光に呑み込まれて、もうわけがわからない!
両腕を顔の前で重ねて必死に目をガードしたけれど、まだ目の中に光が反射している。
チラチラした玉みたいなのが目の前で乱舞して、やがて時間と共にだんだん消えていった。
閃光の気配が徐々に去っていって、同時に静けさを感じる。
チカチカが治まって、ようやく目を開けられるようになって恐る恐る周囲を見回したときには、もう鬼たちの姿はどこにもなかった。
「鬼……は?」
「異界へ送り返したよ」
目を瞬かせるあたしの隣で、門川君がふうっと息を吐きながら淡々と言う。
「また貴重な宝物を使ってしまったな。僕は『門川の宝物庫を空にした当主』として、後世に名を残しそうだよ」
地上から天に向かって、円形の光の柱が立つ。
光の威力はますます強くなって、周囲が激烈な閃光で満ちて、目蓋も皮膚もジリジリと痺れていった。
ま、眩しい……! なにもかもが光に呑み込まれて、もうわけがわからない!
両腕を顔の前で重ねて必死に目をガードしたけれど、まだ目の中に光が反射している。
チラチラした玉みたいなのが目の前で乱舞して、やがて時間と共にだんだん消えていった。
閃光の気配が徐々に去っていって、同時に静けさを感じる。
チカチカが治まって、ようやく目を開けられるようになって恐る恐る周囲を見回したときには、もう鬼たちの姿はどこにもなかった。
「鬼……は?」
「異界へ送り返したよ」
目を瞬かせるあたしの隣で、門川君がふうっと息を吐きながら淡々と言う。
「また貴重な宝物を使ってしまったな。僕は『門川の宝物庫を空にした当主』として、後世に名を残しそうだよ」