婚活女子とイケメン男子の化学反応
~零士side~
「ごめんな。変な話し聞かせて。麻里奈にはホント参るよな」
二人が帰った後、俺はソファーに腰掛けて鈴乃の肩を抱きよせた。
「そんなことないよ。私が知りたいって我が儘言ったんだから。私、零士さんのことを必ず幸せにするからね。零士さんの心にある傷は私が一生かけて癒すから」
俺をまっすぐに見つめながら、そんな可愛いことを言ってくる鈴乃がたまらなく愛おしい。彼女が妊婦じゃなかったら、間違いなく押し倒していたことだろう。
「鈴乃。ありがとな。でも…別に俺には心の傷とかトラウマとかそういうのはないからね。麻里奈はちょっと思い込みか激しいんだよ」
俺がクスッと笑うと、鈴乃は「えっ」と首を傾げた。
「まあ確かに、鈴乃と出会う前の俺が恋愛に冷めてたっていうのは事実なんだけど、別にトラウマが原因っていう訳じゃないよ。特に興味の湧く子もいなかったから、深く考えずに告白してきた相手と適当に付き合ってただけ。中学の時の彼女もそうだった。だから簡単に裏切られたんだと思うし、むしろ自業自得だって思ってるよ」
これは誰にも打ち明けたことのない本音。
鈴乃は少しビックリした顔をしながら黙って俺の話を聞いていた。
「それでも大学に入ってからは、付き合った相手を好きになろうと努力はしたんだけど、ちゃんと好きになる前にいつも終わっちゃって。まあ、当時から何となく葵が絡んでいるような気もしてたんだけど、俺も彼女にそこまでの執着がなかったから、葵と本気でぶつかることもしてこなかったんだよな。なんか欠陥でもあるのかなって本気で悩んだこともあったし、これじゃ結婚なんてムリだろうなって麻里奈にちょっと愚痴ったこともあった。でも…鈴乃に出会って、俺は変わったんだよ」
鈴乃がコクリと頷いた。
俺は彼女を更に抱き寄せる。
「鈴乃を好きになって初めて知ったよ。嫉妬とか独占欲とか…こんなに激しい感情が俺にもあったんだなって。鈴乃を誰かに奪われるのが怖かったし、一生手放したくないって初めて思った。麻里奈じゃないけど、本当の恋を教えてくれた鈴乃には感謝してる」
「零士さん…」
「ありがとな、鈴乃。俺は鈴乃と結婚できて、今すごく幸せだよ。子供もできたし、これからもっと二人で幸せになろうな。愛してる」
そう言って鈴乃の頰にキスをすると、鈴乃がブルブルと首を横に振った。
「どうした?」
「ずるい」
真っ赤な顔して鈴乃が俺を睨む。
「ん? 何がずるいの?」
「だって……赤ちゃんいるからムリなのに、私を喜ばせるようなこと言って私を散々煽るから」
「あ~つまり。鈴乃はエッチがしたいってこと?」
バシッと胸を叩かれた。
「そんなこと言ってない……私はただ」
鈴乃が潤んだ瞳で色っぽく俺を見つめた。
俺は吸い寄せられるように彼女にそっと唇を重ねた。
「鈴乃。ベッドいこうか。最後まではできないけど、鈴乃にもっと触れさせて」
耳もとでそう言うと、鈴乃は黙って頷いた。
……
鈴乃をベッドへと運び、彼女の服を優しく脱がす。
透き通った真っ白な肌が露わになる。
俺は唇をそっと這わし体中に愛撫した。
「ここに俺の子がいるんだな」
おへその辺りにキスを落とすと、鈴乃がクスッと笑った。
「今、零士さん、パパの顔になってた」
「そうか?……じゃあ、これは?」
鈴乃の胸に思いきり吸い付くと、鈴乃は体をのけ反らせながら甘い声を漏らした。
「ねえ、今度はどんな顔?」
鈴乃の胸を愛撫していると、鈴乃が微笑んだ。
「凄く…幸せそうな顔?」
「なるほどな」
俺は笑いなから、鈴乃の口をキスで塞ぐ。
「ねえ、零士さん」
「ん?」
「あとで零士さんのもしてあげるね」
鈴乃が恥ずかしそうにそう言った。
「マジで? ていうか……できるの?」
「上手くできるか分からないけど頑張ってみる」
「お~すごいポジティブ発言。じゃあ期待してるな」
「うん。ねえ……どう? 幸せ?」
「ああ、すっげえ幸せ」
俺は鈴乃に深く口づけながら、彼女の体をしっかりと抱きしめた。
「ごめんな。変な話し聞かせて。麻里奈にはホント参るよな」
二人が帰った後、俺はソファーに腰掛けて鈴乃の肩を抱きよせた。
「そんなことないよ。私が知りたいって我が儘言ったんだから。私、零士さんのことを必ず幸せにするからね。零士さんの心にある傷は私が一生かけて癒すから」
俺をまっすぐに見つめながら、そんな可愛いことを言ってくる鈴乃がたまらなく愛おしい。彼女が妊婦じゃなかったら、間違いなく押し倒していたことだろう。
「鈴乃。ありがとな。でも…別に俺には心の傷とかトラウマとかそういうのはないからね。麻里奈はちょっと思い込みか激しいんだよ」
俺がクスッと笑うと、鈴乃は「えっ」と首を傾げた。
「まあ確かに、鈴乃と出会う前の俺が恋愛に冷めてたっていうのは事実なんだけど、別にトラウマが原因っていう訳じゃないよ。特に興味の湧く子もいなかったから、深く考えずに告白してきた相手と適当に付き合ってただけ。中学の時の彼女もそうだった。だから簡単に裏切られたんだと思うし、むしろ自業自得だって思ってるよ」
これは誰にも打ち明けたことのない本音。
鈴乃は少しビックリした顔をしながら黙って俺の話を聞いていた。
「それでも大学に入ってからは、付き合った相手を好きになろうと努力はしたんだけど、ちゃんと好きになる前にいつも終わっちゃって。まあ、当時から何となく葵が絡んでいるような気もしてたんだけど、俺も彼女にそこまでの執着がなかったから、葵と本気でぶつかることもしてこなかったんだよな。なんか欠陥でもあるのかなって本気で悩んだこともあったし、これじゃ結婚なんてムリだろうなって麻里奈にちょっと愚痴ったこともあった。でも…鈴乃に出会って、俺は変わったんだよ」
鈴乃がコクリと頷いた。
俺は彼女を更に抱き寄せる。
「鈴乃を好きになって初めて知ったよ。嫉妬とか独占欲とか…こんなに激しい感情が俺にもあったんだなって。鈴乃を誰かに奪われるのが怖かったし、一生手放したくないって初めて思った。麻里奈じゃないけど、本当の恋を教えてくれた鈴乃には感謝してる」
「零士さん…」
「ありがとな、鈴乃。俺は鈴乃と結婚できて、今すごく幸せだよ。子供もできたし、これからもっと二人で幸せになろうな。愛してる」
そう言って鈴乃の頰にキスをすると、鈴乃がブルブルと首を横に振った。
「どうした?」
「ずるい」
真っ赤な顔して鈴乃が俺を睨む。
「ん? 何がずるいの?」
「だって……赤ちゃんいるからムリなのに、私を喜ばせるようなこと言って私を散々煽るから」
「あ~つまり。鈴乃はエッチがしたいってこと?」
バシッと胸を叩かれた。
「そんなこと言ってない……私はただ」
鈴乃が潤んだ瞳で色っぽく俺を見つめた。
俺は吸い寄せられるように彼女にそっと唇を重ねた。
「鈴乃。ベッドいこうか。最後まではできないけど、鈴乃にもっと触れさせて」
耳もとでそう言うと、鈴乃は黙って頷いた。
……
鈴乃をベッドへと運び、彼女の服を優しく脱がす。
透き通った真っ白な肌が露わになる。
俺は唇をそっと這わし体中に愛撫した。
「ここに俺の子がいるんだな」
おへその辺りにキスを落とすと、鈴乃がクスッと笑った。
「今、零士さん、パパの顔になってた」
「そうか?……じゃあ、これは?」
鈴乃の胸に思いきり吸い付くと、鈴乃は体をのけ反らせながら甘い声を漏らした。
「ねえ、今度はどんな顔?」
鈴乃の胸を愛撫していると、鈴乃が微笑んだ。
「凄く…幸せそうな顔?」
「なるほどな」
俺は笑いなから、鈴乃の口をキスで塞ぐ。
「ねえ、零士さん」
「ん?」
「あとで零士さんのもしてあげるね」
鈴乃が恥ずかしそうにそう言った。
「マジで? ていうか……できるの?」
「上手くできるか分からないけど頑張ってみる」
「お~すごいポジティブ発言。じゃあ期待してるな」
「うん。ねえ……どう? 幸せ?」
「ああ、すっげえ幸せ」
俺は鈴乃に深く口づけながら、彼女の体をしっかりと抱きしめた。