俺様社長に甘く奪われました
「奏多さん……」
初めて聞いた最上級の愛の言葉に嬉しさがこみ上げる。
(そこまで思ってくれていたなんて……)
思わず莉々子が自分から唇を重ねると、「おい、だからやめろって言ってるだろ」と言いながらも、奏多がそれに応じて唇を吸い上げる。
莉々子はものすごく嬉しくて、途方もなく幸せだった。
ひとしきり交わしたキスのあと、奏多が莉々子を強く抱き締める。
「莉々子となら、肩肘張らずに自然体で付き合えると思った。その予感は正しかったと思ってる」
「ありがとうございます、奏多さん」
(私のことを見ていてくれて。私に幸せな時間を分けてくれて……)
「莉々子、愛してる」
莉々子の額にキスが落とされた。
「私も。私も奏多さんのこと……愛してます」
桜の舞い散るあの夜に、初めて交わしたキスからまだ二週間。たったそれだけのうちに、こんなにも大きく奏多への想いが育つとは莉々子自身も思いもしなかった。