俺様社長に甘く奪われました
真紀の言葉に莉々子が顔を上げると、志乃が空いている席を探して歩いているところだった。
「志乃さーん」
真紀が手招きで呼び寄せると、志乃は「ごめん、今日はちょっと本を読みたいから、あっちでひとりで食べるね」と窓辺の隅を目線で指す。そしてその言葉どおり志乃はふたり掛け用のテーブルに、こちらに背を向けて腰を下ろした。
「なんだろう、珍しいね」
小首を傾げる真紀に莉々子もうなずいた。