俺様社長に甘く奪われました
奏多のくれた強い言葉が、莉々子の中に芽生えた恐怖を少しずつ消し去っていく。
奏多と一緒にいられないことのほうが、莉々子には怖い世界なのだ。奏多がそばにいてくれれば、それだけでいいと思えた。
「もう絶対に莉々子を手離したりしない」
莉々子をそっと引き離した奏多の顔がゆっくりと近づく。触れ合った唇が、すぐに熱を放つ。
奏多にはもう二度と触れられないと思っていた。こうして心が再び通じ合う日がくることもないと。ずっと会いたくて、待ち焦がれた想いが溢れてくる。
奏多がいれば大丈夫。奏多と一緒にいれば、どんなことも乗り越えられる。
莉々子の中で、そんな強い気持ちが大きくなっていった。