俺様社長に甘く奪われました
そうしてふたりでメニューを見ているときだった。
「莉々ちゃん、真紀ちゃん」
掛けられた声に真紀と揃って顔を上げると、志乃が手を振りながらふたりのテーブルに近づいてくるところだった。
「志乃さん、おひとりですか?」
「そうなの。高校時代の友達と約束していたんだけど、急用ができたって振られちゃった」
志乃がかわいらしく肩をすくめる。
「それじゃ、ご一緒にいかがですか?」
真紀とふたりで誘うと、志乃は「それじゃ、お邪魔しちゃおうかな」と真紀の隣に腰を下ろした。
あれもこれもと料理を注文し、取り皿に取って食べ始める。
「約束していたのって、もしかして彼氏ですか?」
「ううん、違うわよ。残念ながら同性の友達」
真紀の質問に志乃が微笑む。