俺様社長に甘く奪われました

(ちょっ……!)

 咄嗟に彼の胸を押すものの、思いのほか腕の力が強い。


「それじゃ、いつならいいんですか?」
「残念ながら彼女と付き合ってるから、それは永遠に無理だ」


 彼女というフレーズのところで望月は莉々子を一瞬見やり、三人に向かって唇の端に妖艶な笑みを浮かべる。

(付き合ってるって、もしかして私のこと……?)


「そんな……」


 三人連れの女性から悲鳴にも似た声が漏れる。


「そういうわけだから失礼するよ」


 望月は莉々子を引き剥がしたかと思ったら、彼女の手を取り「莉々子、行こう」と席を立った。


「えっ……」


 望月に突然自分の名前を呼ばれ、呆気にとられる。

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