計画的恋愛
「私にこんな可愛い姉が出来ていたなんて!」

喜ぶと突然私をハグした明ちゃん。

お兄ちゃんは好きだけれど、昔からずっと明ちゃんのような頼りになるお姉ちゃんが良かったと何度も思ったことがある。

実際は私がお姉さんになって逆だけれど、明ちゃんと姉妹になれたのは嬉しいな。
って言っても、もう離婚したいんだけどもね……。


「私が明ちゃんのお姉さんなんて変だね。でも何で暁君はこんな大事なこと、明ちゃんに話して無かったんだろ……」

「私のことなんてどうでも良いからでしょ」

「そんなわけないよ。きっとタイミングを逃してただけだよ」

「ひよりちゃんは知らないだろうけど、お兄はひよりちゃん以外には無関心なんだよ。それは家族すらね」

「え」

微笑を浮かべながら何事もないように話す明ちゃんに思わず言葉を失った。

「ひよりちゃんには勉強を教えてたけど、私には教えてって頼んでも一秒も教えてくれたことはないよ。私のことはどうでも良いからね」

明ちゃんの驚愕の発言に、私は驚かされるばかり。

だって私には熱心に分かりやすく勉強を教えてくれた。
そのお陰で私も成績が上がって東大にまで入れちゃったわけで。

でも明ちゃんには一秒も教えたことが無くて、更には無関心だなんて信じられない。
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