計画的恋愛
「私にはいつも仲良さそうな兄妹に見えたよ?」

「あの人外面だけは良いから」

「え」

「あの人、小さい頃から変だなぁって思ってたけど、ひよりちゃんと出会ってから桁違いにヤバくなったから」

「え」


桁違い……?


「11歳の時に突然今日からご飯をお兄が作るって言い出してさ」

「え」

まさか、その時から計画のために料理の勉強を……?

「11歳の子供が作るものだからさ、親も全然期待なんてしてなかったんだけど、一週間もしないうちにあっさりとお母さんの料理を抜いたよ」

「え」


最近、暁君関連の話はぶっ飛びすぎてて「え」しか言えない。


「しかも和食から中華、イタリアンにフレンチ、高級レストランに行っているかのような料理が食卓に並んでたよ。それなのに一ヶ月位で突然『もう充分』とか言って一切作らなくなった。あの人、何やらせても憎らしい程簡単にやってのけちゃうんだよね、腹立つわ」

言い切ると明ちゃんは舌打ちをした。

暁君のスケールは凄すぎた。
私じゃ一生掛かってでも暁君を追い越すどころか、追いつくことだって出来るわけない。
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