計画的恋愛
……朝御飯、食べに行こう……」


どうしていつもこうなっちゃうんだ……。


「もう温めるだけにしてあるよ」

「え。それはどういう……」

「壮亮が来ると思ったから、昨日の夜のうちに朝御飯の準備しといた」


用意しておいた……


「暁君、『キヨちゃん』って誰……?」

「誰だろうね。俺は朝食の準備をするよ」

暁君はすっとぼけてベッドから降りていった。


お兄ちゃんは慌てて帰っていった。
ということは『キヨちゃん』は大阪に居る。

何故東京に居る暁君が、大阪に居るお兄ちゃんの交遊関係を知っているのか……。


それに暁君は朝食を用意していたくらいだし、お兄ちゃんが来ると気付いてた。

昨日の夜、暁君が私の電話に出てお兄ちゃんに『キヨちゃん』と言えば、お兄ちゃんは初めから来なかったかもしれないよね。

しかもお兄ちゃんが来ると分かっていたなら、玄関のバーのロックを掛けておけば、鍵を持っていようが入れない。
暁君がその考えに至らないわけがない。

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