計画的恋愛
あの表情に思わず引き止めてしまった。

私の見る目は無いけれど、でも悪い人には見えなかった。


「私、知り合いが全然居ないので一緒にお話して下さい」

「ありがとう」

私がそう言うと、柔らかく微笑んだ。


とりあえずお互い自己紹介をすることに。


「俺の名前は乾光太郎(いぬいこうたろう)。工学部の三年だよ。よろしくね」

「私は…一条ひより、文学部の一年です。よろしくお願いします」


年上なんだ。

雰囲気がほわわんとして優しそうな人だな。

というか何よりも、その白衣が気になる……。


「何故白衣を着てるんですか……?」

私は我慢できなくて思わず訊いてしまった。


「あっ!ごめん!でも俺、これ着てないと落ち着かないんだ……」


私はそんな白衣を着た貴方と歩くほうが落ち着かない……。
周りから変な視線を先程から感じます。

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