計画的恋愛
暁君はこんなことを15年もやり続けていたのか。

しかも私には一切バレていない。


ある意味凄い。



「あの男の人、何で街中で白衣着てんの?」


ふと耳に飛んできた声に私は動きを止めた。


乾さんの白衣をすっかり忘れていた。

気にして周りを見てみると、沢山の周囲の視線が私の隣の乾さんに集中していることに気付いた。

しかもここは結構な人の流れがある街の中。


「しかもさ、動きが怪しくない?不審者?通報した方が良くない?」


私にはこの白衣姿が当たり前になっていたが、街中で白衣を着て変な動きをしている乾さんを通行人の人達は不審人物として見ているようだ。

これはマズイ。


「い、乾さん、一つ良いでしょうか……?」

「どうかしたかい?」

「その、白衣が目立ち過ぎて、バレてしまうかも……。今、周りの方々が乾さんを見てます……」

私がそう言うと乾さんは確認するように辺りを見渡した。

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