計画的恋愛
「バカな壮亮のくせによく気付いたね。すごいすごい」

感心した顔で拍手をしながら返す暁君。


「ひよを家事が出来ないようにさせたのも俺なんだ。ごめんね、ひよ。でも大丈夫だよ。責任はちゃんと死ぬまで取るからね」

暁君の返しに固まる私。


お兄ちゃんがバカみたいに家事をするなって言ってたのは、暁君の入れ知恵のせいだったの……?


「なっ!やっぱり俺を騙してたんだな!ほら、聞いただろひより!ずっとオカシイと思ってたんだ!いつもひよりの近くに居て、ひよりの高校だって、大学だって、決めたのは暁君だった!」

「こんなにも計画通りに進むなんて思ってもいなかったけどね」

ニッコリ笑顔の暁君。


計画通り……?

暁君がこうなるように仕向けたの……?

私のことも、家族を大阪に行かせたのも、本当に暁君が全てを仕組んだの……?


「ひよ、俺が悪いの?」

呆然としながら暁君を見ていると、暁君が私を見て言った。

「え?」

「ひよが悪いんだよ?俺を好きなくせに、俺と住みたいって言ってくれなったから……」

そう言って傷付いたような表情を浮かべる暁君。

私が、悪い……?

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