クールな部長は溺甘旦那様!?
そして約束の水曜日。
「莉奈!」
時刻は十九時。今日もそつなく仕事を終え、エントランスを歩いていると笑顔で手を振る亜美に声をかけられた。外回りからちょうど帰ってきたところのようだった。
「今帰り?」
「亜美、お疲れ様」
彼女は今日、午後からずっと外に出っぱなしで、今朝、顔を合わせたきりになっていた。もちろん彼女も含めて会社の人は、私と剣持部長が結婚したなんて知らない。結婚宣言されたあの日以来、社内の人から話しかけられる度に“もしやバレてしまったのでは?”と思ってしまう。
「聞いて! この前言ってた飲料メーカーの契約取れそうなの、うちの広告は受けがいいからって」
「そうなんだ、よかったね」
亜美は先日も食品メーカーと契約を取ってきたばかりだ。彼女の頑張りに私もその姿を見習いたいと何度も思わされる。
「莉奈、まだ外回りしたいって思ってる?」
急に亜美が真剣な顔になって、私に尋ねる。私はそんな彼女に正直に答えた。
「莉奈!」
時刻は十九時。今日もそつなく仕事を終え、エントランスを歩いていると笑顔で手を振る亜美に声をかけられた。外回りからちょうど帰ってきたところのようだった。
「今帰り?」
「亜美、お疲れ様」
彼女は今日、午後からずっと外に出っぱなしで、今朝、顔を合わせたきりになっていた。もちろん彼女も含めて会社の人は、私と剣持部長が結婚したなんて知らない。結婚宣言されたあの日以来、社内の人から話しかけられる度に“もしやバレてしまったのでは?”と思ってしまう。
「聞いて! この前言ってた飲料メーカーの契約取れそうなの、うちの広告は受けがいいからって」
「そうなんだ、よかったね」
亜美は先日も食品メーカーと契約を取ってきたばかりだ。彼女の頑張りに私もその姿を見習いたいと何度も思わされる。
「莉奈、まだ外回りしたいって思ってる?」
急に亜美が真剣な顔になって、私に尋ねる。私はそんな彼女に正直に答えた。